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福岡県では、県政の効率的かつ合理的運営を進めるために、県民の皆さんからのご意見、ご提案をお聴きしています。
福岡県正社員チャレンジプログラムに参加した感想です。派遣就労の事前研修で給与や交通費まで県の税金から支給することはおかしいと思い、知り合いの県議会議員に相談しました。
ハローワークなどの就職セミナーや研修では、交通費や給与を支給するわけがないのに、福岡県正社員チャレンジプログラムの事前研修の段階で県費を出すことは間違っていると思います。しかも、その事前研修受講者の中には派遣就労を一日も行っていない人が多いにもかかわらず、公費から給与や交通費を出していることはおかしいので、県議会の会派の中で協議して議会で議論することを検討していただいています。
昨年受講した人は再度の受講を断るくらいならば、事前研修での公費の支出をなくして受講希望者を全員受講させて、派遣就労を始めた人にのみ県から給与を負担するなどの改善策を求めます。
貴重な御意見をいただき、ありがとうございます。
福岡県正社員チャレンジプログラムは、本県の課題である不本意非正規雇用労働者や生活保護受給者等を含む就業経験の少ない求職者等に対して、正社員就職を目的とした人材育成を実施するため、紹介予定派遣の仕組みを活用し、派遣前研修(1カ月程度)、派遣先での実習(2カ月程度)による人材育成、実習中のフォローにより、派遣期間終了後の正社員就職実現までを一気通貫で支援するものです。
一気通貫の支援としているため、派遣前研修においても給与を支給しているところです。
本プログラムは求職者からの事業参加申込時に面談(委託先の採用面接)を行い、就労意欲がない、事業目的に沿わない等、判断基準を委託先と共有し、そのように判断した際には採用しないこととしており、派遣前研修参加者は全員が正社員就職を目的としていることを確認しています。
その中で派遣先での実習をするためには企業側とのマッチングが必要ですが、この部分でうまくいかず派遣に繋がっていない参加者がいることは課題と考えています。
この課題については求職者との面談を密にしたり、派遣先の企業を増やしたりして一人でも多く派遣に繋げられるよう努めています。
昨年受講された方の再度の受講をお断りしている理由は、希望する県民全員に支援が行き届くようにするため、また、派遣前研修の内容は毎回類似した内容であり、派遣前研修を複数回受講することを想定していないためです。
なお、本事業は厚生労働省から事業計画の承認を得て、国の交付金を活用して実施しています。
今回の御意見も参考にして、今後も適宜見直しを行いながら事業を進めてまいります。