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寄せられたご意見

受付日 :2023年10月25日
保護者あての文書について (カテゴリ:教育・文化/教育)

学校では文書を紙にプリントして子供に託し、親に渡すという連絡手段が取られています。これを維持する理由は「教育的な意義があるから」ということです。しかし、子供がプリントを親に渡さない問題が昔から解決されないまま放置されています。

この問題について、学級懇談会などで話してみると担任は子供の責任と考え、保護者も子供の責任と考えていることが伺えます。

この点について疑問があります。この問題を整理すると次の二点です。

  • 連絡手段を選んでいるのは学校
  • 連絡が遅れたことで急な年休申請などの負担があるのは保護者

例えば、進路説明会や修学旅行説明会など参加・不参加を問う文書を子供が渡さなかったとして、子供からすると親が無理して参加するか、不参加かという結果しかなく当事者としての利害が関係しません(説明会不参加に起因する進路変更や旅行不参加があるとしてもそれは大人の問題です)。

そのような「大人の問題」を子供に解決してもらおうと長らく解決しないまま子供の責任(個人の問題)としていることに違和感があります。

大人の問題は大人が解決すべきだし、頻繁に起こる問題は個人の問題ではなくシステムの脆弱性と考えて対策するのが「良い教師、良い保護者」足りえるのではないでしょうか。うちの子はちゃんと渡してるから、と問題を見なかったことにするのも適当ではないし、渡さない子供の責任として解決策を講じないのも適当ではないと思います。

学校ー保護者間の連絡は紙の文書を子供に託すという手段を選んでいるのが学校で、連絡不通の問題に主体的にかかわれるのは学校です。子供を介す点に教育的な意義があるならば文書を配った翌日から「渡したかどうか確認する」チェックリストを作成するなり、電子化して子供を介さない連絡手段を並行するなりして「問題の再発防止策」を講じてください。

県からの回答

貴重な御意見ありがとうございます。

県教育委員会としましては、ICTを積極的に活用した業務の効率化を推進するとともに、その好事例等を市町村教育委員会に紹介しています。

その中で、各学校においては保護者への連絡手段として児童生徒にプリント等を配布するとともに、配布した旨をメールで連絡して確認を促したり、学校のホームページ等で周知したりするなど、児童生徒を通じた以前からの連絡手段とICT等を用いた保護者への直接の働きかけを併用して工夫しているところもあります。

なお、学校から保護者への情報伝達の方法については、各学校又は各学校を所管する市町村教育委員会が決定し、運用することとなっています。お問い合わせの件につきましては、まず、お子様が在籍しておられる学校、又は所管の教育委員会へ御相談されることをおすすめします。

教育庁 義務教育課

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