;
福岡県では、県政の効率的かつ合理的運営を進めるために、県民の皆さんからのご意見、ご提案をお聴きしています。
関東から最近引越しして来まして、子供を福岡県の幼稚園に転園させたのですが、関東の幼稚園入園時に防災頭巾が用意必須だったのに、福岡県では不要と言われました。もちろん制服等と同じで、買い替えるつもりで伺ったのですが、何の根拠があって「不要」と言われたのか分からず、とても驚きました。
転園前の幼稚園で使用していた防災頭巾を保育室に備えることも叶いませんでした。
あれだけ防災意識を高めましょうと、色々な所で呼び掛けられているのに、一番親が側で守ってあげられない場所で、自分で自分自身を守る力がまだ足りない小さな子供たちに、備えることが義務化されていないことが、正直とても不安です。
どうか幼稚園・保育園・小学校での防災ヘルメットの義務化、または努力義務への御検討を、どうぞよろしくお願いいたします。
貴重な御意見をいただき、ありがとうございます。
御意見のありました防災ヘルメットについては、文部科学省の「学校防災マニュアル(地震・津波災害)作成の手引き」(平成24年3月作成)において、「地震発生時の安全確保に役立つ物資等の例」に、「頭部を保護するもの」として、防災ずきん、ヘルメットが挙げられております。
また、同省の「「生きる力」をはぐくむ学校での安全教育」(平成31年3月作成)の、「学校安全計画例(幼稚園)」では、安全教育として、「防災頭巾等のかぶり方」や、(地震・津波火災発生時の)「防災頭巾等をかぶっての安全な歩行」が示されております。
地震、風水害、火災といった全ての学校において対応が求められる災害が発生した際に、防災ヘルメットを学校に備えることを義務化または努力義務化するかについては、必要な経費に係る財源措置も含め、全国一律に国において適切に判断されるべきものと考えておりますが、現在、文部科学省が示している考え方を、機会を捉え再度私立幼稚園小学校に、周知したいと思います。
今後とも本県の私学行政に御理解・御協力のほど、よろしくお願いいたします。
貴重な御意見ありがとうございます。
県では、条例に基づき、保育園での防災訓練の実施について義務化しており、園への監査等を通じて、防災訓練の実施を含め、災害時における子どもの安全確保の状況について確認しております。
県として、一律に防災ヘルメットの義務化は行っておりませんが、今回いただいた御意見も参考に、災害発生に備え、各保育施設の状況を踏まえた十分な対策を講じるよう、引き続き監査等を通じて促してまいります。
貴重な御意見をありがとうございます。
県教育委員会では、児童生徒等にいかなる状況下でも自らの命を守り抜き、安全で安心な生活や社会を実現するために自ら適切に判断し、主体的に行動する態度を育成する安全教育を一層推進するよう、例年3月に「学校安全の充実について」の通知文を公立幼稚園や小学校の設置者である市町村教育委員会に対して発出し、学校安全のより一層の充実を図るようお願いしているところです。
今後とも、市町村の防災計画に基づく防災教育が各学校で適切に実施されるよう、市町村に対し周知を図ってまいります。