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福岡県では、県政の効率的かつ合理的運営を進めるために、県民の皆さんからのご意見、ご提案をお聴きしています。
安全保障上重要な施設周辺等の土地を調査し、利用を規制する「重要土地調査法」が成立しましたが、区域が狭く(例:防衛施設等から概ね1キロ、米国では160キロ)、規制内容も緩いとの指摘がなされています。
このまま放置すると、重要なインフラを西側ではない外資が抑えてしまい、紛争状態となったときに、水や食料、交通インフラなどを武器に県民が追い込まれることになりかねません。
日本の所有権は諸外国と比べても圧倒的に強いため、売買自体の規制は困難かと思いますが、せめて、農地、水源、物流施設、鉄道、空港などの重要インフラを対象に、法成立前に北海道など20道府県が制定していた水源地規制のような条例の制定を、本県でも検討いただけないでしょうか。
県民の安全安心な暮らしを守ることにつながるのではないかと思います。
貴重な御意見をいただき、ありがとうございます。
重要土地等調査法では、特に安全保障上のリスクが高い防衛関係施設等の重要インフラ施設について、その機能を阻害する土地建物の利用を防止するための施策が講じられていますが、同法による措置は、日本国憲法や国際約束等を踏まえた必要な最小限度のものでなければならないとされています。
水源地域などの森林については、適切な管理・保全を図るため、森林法において、保安林制度や林地開発許可制度などの規制措置に加え、森林の土地の所有者となった者への事後届出を義務づけるなどの措置が講じられています。
しかし、現在の法制度では、土地取引の目的を明確に把握できず、不明瞭かつ大規模な土地取引が広がるおそれがあることから、規制が必要と考えますが、全国統一の制度が望ましいことから、県では、水源地域など公益性の高い土地については、外国資本をよるものを含む土地取引の規制に係る法令の整備を行うよう、国に要望しているところです。
今後とも適正な県政の執行に努めてまいりますので、御理解と御協力をお願いします。