;
福岡県では、県政の効率的かつ合理的運営を進めるために、県民の皆さんからのご意見、ご提案をお聴きしています。
近年盛んに問題視されている牛乳廃棄や牛の殺処分について福岡県ではどのように対応されているのでしょうか。
北海道の酪農家の惨状がしばしば取り上げられていますが、福岡県も例外ではありません。
これには飼料や光熱費の高騰に加え、海外からの大量の乳製品の輸入などが主要因となっています。
農業についても、化学肥料の高騰に加え、これまで日本の農業を守ってきた種子法の廃止、種苗法の改正によって自前の種子や苗を使うことができず、主にアメリカからの輸入に頼らざるを得ない分、余分なコストが増大しています。
米価も低いままで、減反を強いられている状況です。
海外では国が余った農産物を買い上げ、貧困世帯に無料配布するなどして自国の酪農と農業を保護しています。
しかし、周知の通り、日本政府はアメリカを恐れてそれを行なっていません。
こうした現状を鑑みると、地方自治体(福岡県)が酪農と農業の救済及び支援策を講じる必要性が高いと思われますが、いかがでしょうか。
県内の農産業に補助金を出し、余った農産物を買い上げ、加工工場へ回したり、低所得層や子ども食堂、学校給食に提供してはいかがでしょうか。
これはもとより福岡県だけの問題ではないため、九州内の県同士、可能であれば九州以外の都道府県とも連携して農業政策を進めるのがより効果的であると思われます。
御意見をいただき、ありがとうございます。
酪農経営は、生き物である乳牛から生乳を生産しているため、急な需給調整が難しいと言われています。
社会情勢の急激な変化で消費が減ってしまうと、牛乳が余ってしまう恐れがありますが、九州の酪農団体では、乳を搾る期間を短縮したり、高齢などの理由で生産量が低下している乳牛を更新するなどして、自主的に生産抑制に取り組まれてきました。
この結果、福岡県で生産された生乳は、全量が牛乳工場等向けに販売されており、生乳の廃棄処分や牛の殺処分は行われておりません。
また、御提案にあるように、福岡県内の小中学校においては、福岡県産牛乳が学校給食として提供されており、子どもたちの体力向上に寄与しております。
今回の御意見も参考にさせていただき、畜産業振興に取り組んでまいりますので、今後とも、県産農畜産物を食べて応援、買って応援いただきますよう、よろしくお願いいたします。