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福岡県では、県政の効率的かつ合理的運営を進めるために、県民の皆さんからのご意見、ご提案をお聴きしています。
※複数の類似の御意見をいただきました。その一部を掲載いたします。
去年から今年にかけて有明海の海苔の養殖が前例にない位の大不作になってます。
プランクトンの増殖で海苔の吸収する栄養分が無い為に海苔の色素が落ちて収入の見込みが全くありません。
なぜこんな海況になったのか、原因と対策を海苔養殖者と一緒に考えてくれないでしょうか。
貴重な御意見をいただき、ありがとうございます。
有明海のノリ養殖業は福岡県の重要な漁業です。今年のノリ養殖の秋芽網生産は、10月末から晴天が続いたことで、例年になく植物プランクトンの発生が継続したため、窒素、リンといった栄養が不足し、生産量・生産額とも例年の5割程度となっています。
植物プランクトンの抑制対策には、プランクトンを食べる二枚貝を増やすことが有効であるため、県では、覆砂での底質改善や、稚貝の移植などに取り組んできました。この結果、現在、約1万2千トンの二枚貝が生息しています。
現在、主力となる冷凍網生産を行っており、二枚貝の効果と、1月中旬のまとまった降雨で、プランクトンが減少し、栄養も回復傾向にあります。
県では、漁業者が一枚でも多くのノリを生産できるよう、のり網を張り込む高さや、刈り取りのタイミングなど、きめ細かな養殖指導に努めているところです。