福岡県では、県政の効率的かつ合理的運営を進めるために、県民の皆さんからのご意見、ご提案をお聴きしています。
国公立大学で増えている女子枠について行政は差別とは考えないのでしょうか。
それとも格差是正を目的として社会的に認められるべき差別(例:アファーマティブ・アクション)という位置づけでしょうか。
「差別はよくない」と考えて、児童生徒にそう指導する教師でも個別具体的な事象、例えば映画館のレディースデーや焼き肉屋の女性割が差別になるか否かという判断はできません。差別はよくないと建前を述べつつ「得だから利用すべき」と勧めることに若干の躊躇いはあるようです。
大学入試の女子枠は「そもそも差別ではない」のか、「格差是正のために認められるべき差別」なのか、行政はどう見ているのでしょうか。
御意見をいただきありがとうございます。
「ポジティブ・アクション(アファーマティブアクション)」については、一般的には、社会的・構造的な差別によって不利益を被っている者に対して、一定の範囲で特別の機会を提供することなどにより、実質的な機会均等を実現することを目的として講じる暫定的な措置のことです
女性の参画を拡大し、実質的な機会均等を実現するため、ポジティブ・アクションとして、必要な範囲において大学入試での女子枠を設定することも、一つの手段であると考えております。