福岡県では、県政の効率的かつ合理的運営を進めるために、県民の皆さんからのご意見、ご提案をお聴きしています。
長期休暇中の授業の制度設計に疑問があります。
夏休み中に行われる授業を何と称すかです。一般的には授業での学業不振を補う目的の「補習」と授業と独立した内容を扱う「課外」で整理されます。しかし現実には「授業と独立した内容を扱う補習」という名前で夏休みに授業している学校があります。そして原則全員参加です。
事の発端は子どもから「補習がある」と言われてびっくりしたことです。テスト結果や成績表などを見て補習が必要なように見てなかったからです。成績の良し悪しと関係なく全員参加する授業ということでした。私の語感ではそれは課外授業と呼ばれるものです。
原則全員参加の補習、と言われると1学期の学習内容を適切に教授できなかったという風に受け取ってしまいます。そこで「授業とは独立した内容を扱うから問題ない(仕事はできてる)」と言われても違和感のほうが強いです。なぜ課外ではなく補習と呼ぶのかは直接聞いた先生には分からないと言われました。
どうして福岡県では他県では「夏期講習」や「夏課外」と呼ぶ、夏休み中に行う授業を補習と呼ぶのですか。学業不振者に対するものだけが補習ではダメなのですか。
本県の県立高校の夏季休業期間中に学校管理下で行われる学習指導には、大きく分けて二種類あります。
一つは、学業の遅れを取り戻したり、苦手科目を克服したりするために行われる追加の学習指導であり、一般に「補習」と呼ばれています。補習は学校の教育活動の一環であるため、受講が必要と判断される生徒を学校が指定します。
もう一つは、学校の正規の教育課程に含まれないものの、学校の管理・指導のもとで行われる教育活動であり、一般に「課外授業」と呼ばれ、生徒の参加は任意です。
お問い合わせの内容は後者の「課外授業」に該当するものと判断しますが、実際は各学校長の判断により様々な名称が用いられております。また、本県として統一的な名称は定めておりません。
県教育委員会としましては、夏季休業期間中の学校管理下で行われる学習指導について、その意義、目的、受講に係る留意点等を生徒及び保護者に十分周知するよう県立学校を指導しております。引き続き、生徒及び保護者の理解を得て、適切な学習指導が実際されるよう努めてまいります。