福岡県では、県政の効率的かつ合理的運営を進めるために、県民の皆さんからのご意見、ご提案をお聴きしています。
先の小学校教諭の残業代支払い裁判で裁判所は「業者テストの採点」を労働時間と仕訳しました。中学校・高校では教員がテストを作りますが、これも単純に考えれば労働時間と思います。
私は定期テストの採点を17時以降に設定するのは超勤4項目に当たらないから不適切だと考えています。しかし、働いている教諭の多くは「正しいこと」「望ましいこと」として捉えており「仕方なく」「必要悪」とは認識しておりません。「そうすると管理職から褒められる」ことが理由に挙げられています。勤務の割り振りで別日に早く帰るといった振替はありません。無いのが当たり前だから手続きすると時間割などの面で面倒になると制度を否定しています。
そこで教育委員会の認識を質したいのですが
現職教員の話を聞くに、テストの返却が遅れるのは懲戒対象になる(実際、そういうニュースがある)から時間外でもやらなければならないと必要以上に恐れているようにも思います。教育委員会から、「時間外にテストの採点をすることに対する公的なメッセージ」を発する必要を感じます。
御意見いただきありがとうございます。
一般的には、生徒に成績を提示する日(終業式の日等)から逆算し、成績処理等の作業に必要な時間を勘案した上で、各学校の判断で成績の算出期限が設定されることが多く、その期限に間に合うように採点を終了すれば、その後の成績処理等に特段の支障はないと考えます。
また、時間外に採点を行う行為のみをもって職員の努力の程度を評価することはありません。
教員の働き方改革の取組として、定期考査の採点時間を確保するため、各学校において採点日を設定したり、デジタル採点システムを導入したりするなど、採点業務の負担軽減を図っているところです。
今後もこうした取組を継続するとともに、市町村教育委員会に対しても働き方改革に取り組むよう働きかけてまいります。