福岡県では、県政の効率的かつ合理的運営を進めるために、県民の皆さんからのご意見、ご提案をお聴きしています。
私は、現在多胎育児をしている親として、日々の育児に関する支援の不足について強く感じております。特に、以下の点についての支援を強化していただきたく、意見を申し上げます。
まず、多胎育児においては、通常の育児と比べて多大な経済的負担がかかります。一度に2人分のミルク代やオムツ代が必要であり、これらの費用は非常に重くのしかかります。さらに、保育料についても年齢が同じであっても1.5倍の負担が生じ、特に2人とも3歳を迎えるまで保育料がかかる点は大きな負担となっています。年子の場合、第一子が3歳になれば保育料が無料になることが一般的ですが、多胎育児の場合、そのような制度が適用されず、両子の保育料が長期間続くこととなり、精神的・金銭的な負担が大きくなります。
育児そのものが非常に大変である中で、経済的な負担も重なり、支援が少ないことに対する不安や不満を抱えている親が多いのが現状です。このような中、社会全体での支援の充実を求める声は大きいものです。例えば、多胎育児家庭への特別な助成制度や、経済的支援、保育料の軽減措置など、より具体的な支援策が必要であると考えます。
福岡県でも多胎の妊娠中や、育児期間においてまごころ駐車場が利用が可能となるなど支援していただいていますが、まだまだ不十分と感じています。
私たち親が育児に集中できる環境を整えるためにも、多胎育児に対する支援の強化をお願い申し上げます。
貴重な御意見ありがとうございます。
現在、保育料については、3歳から5歳までは無償化、小学校就学前の範囲において最年長の子どもを第1子として、0歳から2歳までの第2子は半額、また第3子以降は無償とされているところです。
また、出産・子育てに係る経済支援としましては、令和4年4月から「出産・子育て応援給付金」制度が開始しており、出生した児童数に応じた給付金(お子様一人につき5万円)が支給されています。令和7年4月からは「妊婦のための支援給付」制度となり、胎児数に応じた給付金(胎児一人につき5万円)が支給されます。
御提案いただいている子育て世帯への支援施策については、財源確保の見通し、市町村の意向等を踏まえながら、慎重に検討しなければならないと考えております。県としましては限られた財源の中で、子育て世帯への支援施策をどのように進めるか、今回いただいた御意見も参考に引き続き検討を行ってまいります。