福岡県では、県政の効率的かつ合理的運営を進めるために、県民の皆さんからのご意見、ご提案をお聴きしています。
福井県はこの春、実施する県立高校の入試から中学校が受験先の高校に提出する生徒の「調査書」について、3年間の欠席した日数と、その理由を書く欄を削除しました。
県立高校の入試では、欠席の日数を合否の判断に用いていないとしていますが、不登校の生徒の保護者などから削除を求める意見が寄せられたということです。
文部科学省は不登校についてどの児童・生徒にも起こり得るものであって、問題行動ではないと指摘していて、欠席日数の欄は、東京や岐阜県でもすでに削除されています。
福岡県も、導入すべきではないでしょうか。
高校側は合否の判断にしていないといいますが、欠席日数が多ければ印象が悪いのは確かであり、不登校児にもお友達からのいじめや、先生からの叱責、起立性障害など、学校へ行きたくても行けない子供達が増えています。
不登校児は、欠席日数が多いから県立へは行けない、学力があっても断念せざるを得ない状況になっています。
不登校児でも、県立高校に進学できる、学びたい学校を選択できるようになってほしいです。
貴重な御意見ありがとうございます。
調査書の記載事項等については、県立高校のみならず、私立高校や県立以外の公立高校も共通して同じ様式を使用しており、県の一存で変更することは困難な状況でございます。
なお、福岡県では、令和7年度福岡県立高等学校入学者選抜から、不登校になったことのみをもって、県立高校への進学を諦めなくていいよう、一般入試において調査書の中学校等第3学年の評定を選考資料としない、長期欠席者に対する特例措置を実施しているところです。
今後も、今回いただきました御意見も参考にしながら、安心して県立高校を選択できる環境づくりに取り組んでまいりますので、御理解と御協力をよろしくお願いいたします。