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福岡県では、県政の効率的かつ合理的運営を進めるために、県民の皆さんからのご意見、ご提案をお聴きしています。
5月7日付の新聞で、地方議会の海外視察が取り上げられました。
47都道府県と20政令指定市の議会へのアンケートでは、2023年度実施した36議会のうち、福岡県議会が、費用、人数とも最多となっています。しかも、視察の成果は公表されず、視察後の報告書作成や提出の義務もない、とのことです。実際に報告書を作っているかどうかは、議会事務局も把握していないとのことです。
まず、実施回数9回、参加議員数49名が他県と比べ多過ぎます。
なぜ、これほど多くなったのか説明を求めます。
次に、視察の目的や内容、成果等の公表を求めます。
さらに、視察後の参加者ごとの報告書の提出を義務化するよう求めます。議会事務局も、県民の視点に立って、議員への働きかけをして欲しいです。
議員の海外視察については、視察先で日中に飲酒したり、エッフェル塔前で観光を楽しんだりして、大変問題になっています。県内の北九州市議会では、財政状況等を理由に海外視察を「当面見送る」とのことです。
今、国会議員の派閥の裏金事件を受けて、政治資金規制法の改正が見当され、自民党でさえ政策活動費を公開する方向に方針転換をしています。
福岡県議会においても、県民の厳しい目が向けられていることを深く認識し、海外視察の見直しをして欲しいと願います。
貴重な御意見ありがとうございます。
本県議会は従来からハワイやバンコクなど海外の様々な国、地域と積極的に交流を図ってまいりました。
また、海外の福岡県人会とも長く交流を続けておりましたが、令和2年から3年にかけ、新型コロナのパンデミックにより交流を断念せざるを得ない時期がありました。
令和4年5月にコロナが感染症5類に変更され、本来開催されるはずであった周年行事や、県人会大会など、延期されていた行事が開催されるなど、交流が再開できたことにより、例年より海外派遣が多くなりました。
現在、国際交流や視察など議員派遣の復命書(報告書)は、その都度作成しております。
今後の海外派遣のあり方については、プロジェクトチームを設置し、報告書の作成や公表のルールを定めるほか、費用や人数についても検討してまいります。
御理解の程、よろしくお願いいたします。